顔面痙攣について

顔面痙攣という病気は、『目』や『口の周り』、『頬』の筋肉が、自分の意思に反して勝手にピクピクと痙攣してしまう症状を引き起こします。多くの場合、はじめは目の周りだけが軽く痙攣を起こす程度ですが、症状が進行して来ると、痙攣が口元に広がって顔全体に波及してしまいます。

40代以上の女性の発症率が高いと言われていますが、子供にも起きることがあります。疲労や緊張、ストレスによって症状が強くなる傾向にあります。

眼瞼痙攣

顔面痙攣に似た病気で、『眼瞼痙攣』という病気があります。

・目の周りの痙攣から始まり、次第に顔全体に痙攣が広がる

・通常は左右のどちらか片側だけが痙攣する

・耳鳴りを伴う場合もある

・瞬きが増える

・自由に目が開けられない

・目が乾く、まぶしい

・口元が引きつる

・両目に症状が現れる

といったそれぞれの特徴があり、どちらも同じく目の痙攣を伴う症状が起こるので間違いやすいと思われがちですが、全く違った病気です。

顔面痙攣の原因は、動脈硬化などによって拡張、蛇行してしまった脳の血管が脳幹の近くで顔面神経を圧迫してしまうために起こると言われています。

そのため、病院での治療は、

・ボツリヌス毒素を使った薬で神経を麻痺させ痙攣を抑えるボトックス注射

・手術にて血管の圧迫を解除する

などの処置が行われています。鍼灸治療の適応となる顔面痙攣は、MRIなどの検査で異常がなかったり、血管の接触や圧迫がない場合、もしくは、接触があるも良性で問題がない場合や手術を希望しない場合病院では原因が特定出来ず、ストレス性などの診断が下された場合は、鍼灸治療の適応となります。

鍼灸治療には、神経の異常興奮を抑制する鎮静作用がある上に、自律神経やホルモンバランスを整えて、顔面痙攣の誘因となる疲労や緊張、ストレス、睡眠不足などによる身体の不調を緩和させ、軽快させる効果があります。顔面痙攣でお悩みの方は是非、いろはに整骨院鍼灸院本町院にご相談下さい。